入試の季節
この時期になると、高校3年の時に大学受験のために東京に行ったことを思い出します。
当時は本当にもう、東京という都市に行くのは修学旅行以来、という感じでしたので、何もかもがわからなかったのです。
E1系の二階建て新幹線に盛岡駅から乗り込んで、東京駅に着くと夕方です。
品川のホテルに行くのに山手線に乗りました。
当時は、京浜東北線に乗っても山手線に乗っても、はたまた東海道線などでも品川に行ける、という事すら知らなかったです。頑なに山手線に乗ろうとしていたように記憶しています。
品川のホテルで私が入ったのは、バイキングレストランでした。
当時は「大学入試パック」のような旅行商品があり、その中に組み込まれていたように思えます。今だったらコンビニで済ませると思うのですが、それすら思い至らなかったような……。
そして、そのバイキングレストランには、小学生の集団が。
何だろう? と思ったのですが……。
どうやら2月1日が中学受験の日のようで、そのために小学6年生も私と同様、入試を翌日に控えて宿泊し、夕食をレストランで食べていたようでした。
都会の小学生はなんとも過酷だ、と思った記憶があります。
今思うと、その小学生ももう40歳近くになっているんですね。
世の中は過酷ですが、うまく都会で生き抜いていって欲しいです。都会のほうが生き抜きやすい世の中になったかも知れませんがね……。と言うかむしろ、私は如何に生き抜いていくべきか、考えなければなりませんね。