土地家屋調査士は意外と文系
土地家屋調査士になろうと思っている方がいるかも知れません。
土地家屋調査士って何者? と思っている方もいるかも知れません。
簡単にあれこれ書いておこうと思います。
現場で測量をしている姿は、見た方もいるかも知れません。測量の器械を覗いたり、杭を打ったりしています。
でも、その作業では、基本的に頭は使わずに……流れるような単純な作業をしています。決められたことに従って、無心でターゲットを覗いています。穴を掘る時も同様です。
単純な作業を淡々と行っています。
本当の勝負は、事務所に戻ってからです。
ひたすら、頭を使っています。
「土地の辺長は合うの?」「位置は合うの?」「土地の形は?」「土地の面積は?」「いつから現状になってる?」「立会の日程は?」「関係機関との折衝は?」「歴史的にどういう土地?」などなど。
もしかすると、調査士の方によっては夜遅くに事務諸作業を行っているかも知れません。電話や来客がなくて深夜は最高! と言っていた方も居ます。
土地家屋調査士って、試験には関数電卓の持ち込みが必須です。時間短縮のために変わった計算方法を身につけて……とか、そういうこともあります。
しかし、実務というと、まったくのアナログです。おそらくAIが代替できない感じのものです。AIは立会もしてくれないし、決められた位置に杭を打ってくれないので……。
なので、むしろ文系出身の方の適性に合った資格なのかも知れません。
これからは社会全体が、上手くAIにアウトソーシングしていく世の中になるのでしょう。
でも、日常の業務でAIにお願い可能なのは「ちょっとこの、調査報告書の文章を添削願います」くらいなのでしょうね……。私はまだお願いしたことがありませんが……。
土地家屋調査士って、意外と文系の資格!
こちらを覚えていただいて、調査士になるなり、調査士に依頼するなりしてくださいませ。